帳簿の付け方 3

具体的な仕訳処理についてちょっと詳しく説明します

具体的な記帳方法についてです。
くわしくは簿記3級のテキストがおすすめです。概要くらいはサラリと解説しておきます。

仕訳の基本中の基本

売上帳と仕入れ帳を使う方法は簡単なので省略してここではいわゆる複式簿記の方法について説明します。

仕訳は大きく分けて
 事業主貸 / 売上
 普通預金 / 売上

 経費 / 事業主借
 経費 / 普通預金


の4パターンで済ませてしまいます。現金が動く取引やカードでの取引は事業主貸・事業主借を使い、預金が動く取引は普通預金を使います。

 お金の入ってくる取引…左側に事業主貸か普通預金
 お金の出ていく取引…右側に事業主借か普通預金

会社で言うなら事業主貸は社長への貸付金事業主借は社長から借金です。

売上は本の売上などの一切を計上します。ゲスト原稿料やHPのアフィリエイトなども全部まとめてしまっても大丈夫です。本の売上とそれ以外を区分して管理したいときは雑収入などに分けてもいいと思います。

経費は交通費、消耗品費など具体的な科目を当てはめて仕訳をします。

カードで2万円のプリンタを買ったら
 消耗品費 2万 / 事業主借 2万

カードの引き落し2万円があったら
 事業主借 2万 / 普通預金 2万

現金で2千円の本を買ったら
 図書費 2千 / 事業主借 2千

口座から5万円の印刷代を振り込んだら
 仕入 5万 / 普通預金 5万

です。とにかく右側は事業主借か普通預金です。

事業主というのは事業をやっていないもう一人の自分と考えてください。売上は事業をやっていないもう一人の自分に貸したものと考えて事業主、経費はもう一人の自分から借りて払ったものとして事業主です。

この方法を使うと現金勘定を一切使いません。
事業主貸と事業主借は1年のうちに積み重なっていきますので月ごとまたは12月末の通帳残高と合わせるように最後に調整します。

期末処理(決算整理)

いわゆる「決算整理」です。このあたりは市販本でも詳しく解説されているので概略だけ解説します。

決算整理として忘れずにやることは

 1・未入金分の売上計上
 2・未払い分の経費計上
 3・売上原価の確定

です。減価償却や前払保険料などの解説はここでは省略します。
あとは事業主貸と事業主借を相殺すれば終わりです。

未入金の売上

委託販売の12月分など、12月末までに入金されない分です。
ここは複式簿記らしく未収入金か売掛金として処理したいところです。

仕訳は12月末の未入金が5万なら
 売掛金/売上 5万


未払いの経費

経費も同じように処理します。
12月末に未払いの印刷代が3万あれば
 仕入/未払金 3万
です。
カード引き落とし分については未払金に変更しなくていいです。
12月分のネット代や携帯代は1月の明細に載ってきますが普通に
 通信費/事業主借 ○○円
で問題ありません。

未収・未払い処理したものは翌年に口座に入出金があった時点で
 普通預金/売掛金 5万
 未払金/普通預金 3万

などと仕訳処理をします。貸借対照表に売掛金や未払金が残っていなければ処理は正解です。


売上原価

期中処理では仕入額=売上原価となっているのでこれを修正します。
正しい売上原価は
 期首商品棚卸高+当期商品仕入高−期末商品棚卸高
です。

この計算式を満たすために
 仕入/棚卸資産 ○○円
と期首在庫を仕入に変更し、
 棚卸資産/仕入 xx円
と期末在庫を仕入額から減らします。

期末在庫の金額は

 1冊あたりの印刷代×在庫冊数

です。在庫冊数は手元の在庫だけでなく書店委託分でまだ売れていないものもカウントします。

これで売上原価の計算は完了です。


その他

期中の処理は事業主勘定を使ってきたので事業主貸と事業主借がだいぶ溜まっているはずです。相殺してどちらかをゼロにしてしまいましょう。

ここまでの処理が終わるとソフトを使って処理していれば貸借対照表と損益計算書が完成しているはずです。

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