青色? 白色?

青色申告、白色申告とは

だんだん一般の人が苦手な話になってきました。
青とか白というのは事業所得を申告する場合の方法の話です。事業所得の申告方法には青色申告白色申告の2種類があります。

青の方が帳簿をちゃんとつけて決算書も細かく作る方法です。手間をかけた分だけ税金計算上の優遇も多いです。
一番大きいのが青色申告特別控除と純損失の繰り越し。あと青色専従者控除。
特別控除は65万円までの利益を無かったことにしてくれます。
また、税務署が税額を変更しようとする場合は税務調査があります(=説明・言い訳の機会があるということです)。

白の方は利益300万までは帳簿がいりませんでした
 ※平成25年まで。26年からは白色申告も帳簿が必要になります。
売上の合計とそれぞれの経費の合計、あとは在庫管理で売上原価だけ計算しておけばOKです。
白の方が簡単ですが、青色申告にあった税務上の優遇がなくなります。
白色申告は「推計課税」で調査も無しに税額が変更される場合があります(悪質な場合。説明・言い訳の機会がありません。問答無用です)。

どちらを選ぶ?

青色申告と白色申告はどちらも一長一短です。
税務調査や手間のことを無視して税額の面からだけ言えば、

・黒字なら青色申告
・他に給与収入があって赤字ならどちらでもOK
・同人一本で赤字なら青色申告

となります。
利益が出ているならちゃんと記帳して青色申告で申告し、青色申告特別控除の適用を受けるべきです。年収400〜500万くらいのサラリーマンで65万円以上利益の出ている人なら所得税と住民税あわせて13万円以上の節税効果です。
自分でやるのが難しいなら記帳代行に頼んでしまってもいいでしょう。月4千円のところなら年間5万程度の支払いで13万円税金が減るわけですから損はありません。

同人が赤字で他に給与収入がある場合、青でも白でも税額計算に影響はありません。ですので白色申告の方が楽です。ですが青の方が税務調査が来にくくなるなど有利ではあります。

同人一本で赤字の場合、青色申告なら赤字を翌年に繰り越せます。翌年は利益が出るかも知れませんし、働き始めるかも知れませんから申告して赤字を繰り越しておいた方が将来の税金を減らせる可能性があります。
たとえば大学2〜4年生で卒業後就職予定の人の場合、大学時代の同人の赤字と就職1年目の給料の相殺ができます

結論としては白の方がちょっと簡単だけど青色申告のメリットも捨てがたいですよ、ということです。
30万くらいの利益だと青と白で税金の差は6万程度です。自分でやるならまだしも記帳代行で5万かかれば差額は1万円です。そういう頼んだりといった作業も面倒であれば青色申告のメリットを捨てて白色申告で済ますのも一つの方法です。

ただし、筆者個人としては青色申告をお勧めします。
会計ソフトを使うなら自動的に青色申告用の帳簿が作成されますし、白色申告でも結局のところ売上や経費の計算をしなければならないという点は同じだからです。

開業届出と青色申告承認申請

事業として申告するならとりあえず「開業届」を出しておきましょう。開業後1ヶ月以内となっていますが青色申告をしないのであれば遅れたからといって何がどうなるものでもありません。

同人作家の場合、職業欄は「漫画家」「文筆業」「出版販売業」「ライター業」「自費出版業」などそれっぽいものを書いておきます。
「出版」業よりは「漫画家」「文筆業」をお勧めします。

何年も前からやっているという人は正直に書くか今年から本気を出したということで今年の1月開業で出しちゃえば基本的に大丈夫です。むしろ数年前の日付など入れたら当時の申告書や帳簿なんて無いわけですから面倒なことになります。
調査があれば過年度にさかのぼって延滞税などを取られるリスクはもちろんありますが、利益が100万とかのレベルであれば延滞税がかかったからといって利益以上の税金を取られることはまずありません。
調査での延滞税を回避して先に納めるか、過年度分は知らぬ存ぜぬを貫き丸儲けをねらうか。お好きな方をお選びください。

提出するときは窓口に2部持って行くか、返信用封筒を入れて2部送るかです。どちらにしても税務署の収受印のある自分用の控えがあるようにしておきましょう。

青色申告を選ぶ場合は事前に書類を提出しなければなりません。新規で開業届を提出するのであれば一緒に提出するようにしましょう。

青色申告の適用を受ける場合の申請書の提出期限

青色申告の適用を受けるには青色申告承認申請書という書類を1枚提出しなければなりません。その提出期限は
 ・開業後2ヶ月以内
 ・適用を受けたい年の3月15日まで

と決まっています。ですので提出が遅くなってしまった場合には最初の年の適用はあきらめてください。1年目の確定申告書と一緒に青色申告の承認申請書を出せば2年目からは適用OKです。

確定申告の時期になって青色申告で提出したいなと思っても、年の途中で今年は青色申告にしたいな、と思っても手遅れです。

既に事業として申告している人はその年の3月15日が提出期限です。確定申告書を作りながら次の申告は白でやるか青でやるか決め、青でやりたいと思ったら申告書と一緒に承認申請書を提出しましょう。

青色申告をしようと思ったけど知識や時間的に無理だった、ということもあると思います。
そういう場合に白色申告をしたからといって罰則などはありません(ずっと白色申告をしてると青色の承認を取り消されるかもしれませんが)。

上にも書いたとおり、確定申告シーズンになって青色申告をしたいと思っても申請期限を過ぎてしまっていますから、とりあえず申請だけしておいて後で青色で申告するか決めるのもひとつの方法です。

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